演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2001(平成13年)
(ダニエル・ハーディング/ドイツ・カンマー・フィルハーモニー)

11月26日:東京文化会館

ベートーヴェン/プロメテウスの創造物、序曲
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲(VN/ヴィクトリア・ムローヴァ)
シューマン/交響曲第3番


 かつてN響のコンサートマスターの方が、「N響を指揮したことが無い、もしくはしばらく指揮していない指揮者で指揮してほしい指揮者は?」という質問に答えていただいたときに出た名前にこのハーディングがいました。それ以来ぜひ聴いてみたい指揮者のひとりとなっていましたが、その願いは意外なほど早くかなうこととなりました。

 じつはこの日本ツアー、ムローヴァがゲストで来ていたにもかかわらず人の入りが芳しくなく、指揮者が途中からへこんでしまうのではないかと危惧されるほどだったらしいのですが、自分が行ったこの演奏会は都民コンサートの一環だったせいか、かなり人の入りがよく、九割以上席が埋まっていたように一階からは感じられました。

 そのせいかどうかは知りませんがハーディングは冒頭のプロメテウスから気合入りまくりの演奏を展開していきました。弦配置は対抗配置、弦の奏法は随所にピリオド系のそれを感じさせはするものの、あまりそれに固執することなく、むしろ音楽の躍動感や生命感を尊重したものとなっており、じつに率直かつ素晴らしい推進力を持った音楽が展開されていきました。

 ムローヴァのベートーヴェンも伸びやかで、なかなか聴き応えがあったのですが、それ以上に素晴らしかったのが後半のライン。その奔流のような音楽の流れと、ここといときのパンチの効いた音楽の立ち上がりと独特のスケールの大きさ。そして終楽章の力感にみちた素晴らしさもさることながら中間楽章に聴かせたさりげない美しさもまた印象に残った演奏で、メストより下の世代でもうこんなに凄い指揮者がでてきているのかと、当時この指揮者がまだ二十代ということに驚き以上のものを感じたものでした。

 聴く前はかなり分析的な指揮者なのかと思ったのですが、そういうことよりも熱い音楽を内に持った指揮者という気が強くしたものでした。先のN響のコンサートマスターの方が、この指揮者のどこを大きく評価されているのか、もし機会が再度あるならぜひ聞いてみたい気がした演奏会でもありました。
スポンサーサイト


リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



カテゴリー



カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。