演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1995(平成7年)
(ピエール・ブーレーズ/NHK交響楽団)

5月30日:サントリーホール

バルトーク/中国の不思議な役人、全曲
ラヴェル/ダフニスとクロエ、全曲


 1975年にムラヴィンスキーを聴くために泣く泣く切ったクーベリックとブーレーズの日本公演。けっきょくクーベリックは16年後に聴くことができましたが、ブーレーズはまるまる20年待つこととなってしまいました。

 この公演じつはちょっと名演の予感がしていました。ブーレーズはこのときブーレーズ・フェスティバルの為に来日したのですが、このためN響は同じホール同じ指揮者で、シカゴ響とロンドン響との聴き比べになるような形での公演となってしまいました。過去N響は特殊に状況におかれた時、こちらが予想もつかないような特大のホームランを放つことがあり、このときも何かそういう予感がしたからです。

 そしてこの時の演奏は予想通り、かつて聴いたN響公演でも最上級の出来をしめしてただけでなく、日本のオケ史上でも最高の演奏のひとつだったのではないかというほど、最高の出来と集中力をみせてくれました。

 バルトークにせよラヴェルにせよ、緻密な計算と最高のバランスを感じさせながら、しかも力強い音楽と燃えるような生命力を感じ、聴く前に感じた「冷たい」という印象とは多少違う印象を受けました。そしてとにかくわかりやすいその演奏に驚いてしまいました。そのためこれはバルトーク、もしくはラヴェルではないという声もあるかもしれませんが、個人的には感心しまくりの演奏でした。(演奏そのものは現在発売されているブーレーズの同曲のCDより自分はこのときの演奏が好みでした。)

 また合唱にも配慮しており、最初のバルトークで多少喉慣らしをした後、後半のラヴェルを演奏するという、なかなか考えた、しかもバルトークではなかなか合唱を使用する機会が無い為(最後の部分でしか合唱を使用しない為、合唱を使用しない版を使用するのが一般的な為です。)、後半のラヴェルと抱き合わせることによって使用を可能にするという、なかなか合理的な事を考えてプログラムを組んでいたのに感心してしまいました。

 これはブーレーズが日本のオーケストラによる最高の演奏会のひとつとして、大きな評価をされてしかるべしという、素晴らしい演奏会でした。もう一度できればこのコンビでの演奏を聴いてみたいものです。
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