演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1993(平成5年)
(アレクサンドル・ラザレフ/ボリショイ交響楽団)

4月18日:サントリーホール

グリンカ:ルスランとリュドミラ、序曲
チャイコフスキー/ロココの主題による変奏曲(VC/ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)
ショスタコーヴィチ/交響曲第8番


 とにかく冒頭のルスランからその澄んだ、しかも無理なく強大に響くその音楽に圧倒されてしまいました。しかもオケも上手い。これはたいへん団体がいたものだと正直思ったものでした。

 続くロココはロストロポーヴィチの独壇場でアンコールのバッハの無伴奏もじつに聴かせる見事なものでした。

 そして後半のショスタコーヴィチ。じつはこの公演、曲目がなかなか決まらず最初はチャイコフスキーの5番、続いてショスタコーヴィチの5番(順番が逆だったかもしれませんが)、そして最終的にショスタコーヴィチの8番となったのですが、そのせいか曲目変更を知らずに来たらしい斜め前に座っていた方が、よほどお気に召さなかったのか口を大きく開けて爆睡されておりました。

 ですが演奏は爆睡することの方がむしろむつかしいほどのたいへんな演奏となりました。ホール全体にちゃんと響きながらも見事に絞り込まれたものになっていた弱音も凄かったのですが、ホールが鳴動するほどの凄まじい響きをもった最強音は筆舌に尽くしがたいほどのものがありました。しかも音楽は極めて見通しがよく透明感を保持したものとなっており、清澄な佇まいをもった巨大な一大伽藍を仰ぎ見ているような、そんな感覚すら感じたほどでした。これは自分が聴いたショスタコーヴィチの演奏でも最高位に位置するほど素晴らしいものでした。(もっとも後年日本フィルを指揮した同11番はさらにそれを推し進めた凄絶極まりないものとなりましたが…)

 ところでこの公演で、けっこう有名になったある事件がおきました。

 ショスタコーヴィチ演奏終了間際、静かに終わる部分でもうほとんど音が鳴っていないものの指揮者が以前指揮をしているその瞬間、Pブロックの最上列から突然一人が拍手をはじめる。だが指揮者は指揮をやめない、それでもなぜかその人は延々と拍手を続ける。自分は1階席でこの光景をみていましたが、その拍手をしている人の近くも誰もいないためこれを即静止することができなかったようです。これはかなり凍りつくような光景で、最後ラザレフが指揮を止め演奏が完全に終了した直後拍手と同時に、かなりの人たちがその拍手を延々と続けていた人を取り囲み、激しく抗議する事態となりました。この状況はかなり危険で、オーケストラの団員も心配そうにそれをみていました。その後ラザレフはそんなことも気にかげず、アンコール(レズギンカ)を演奏しましたが、アンコール終了後、そしてオケ退場後も危険な状態は続き、けっきょくこの拍手をしていた人は係りの人に連れられて別の口からお引取りいただいたそうです。この人はいったい何者だったのか?今でも自分にとって大きな「?」の人となっています。


●アレクサンドル・ラザレフ
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page241.html
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