演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1992(平成4年)
(コリン・デービス/ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)

11月2日:サントリーホール
ベートーヴェン/交響曲第6番
ベートーヴェン/交響曲第5番

11月4日:サントリーホール
ブラームス/交響曲第3番
ブラームス/交響曲第1番

11月11日:サントリーホール
ベートーヴェン/交響曲第6番
ブラームス/交響曲第1番


 初めて実演で聴くコリン・デービスはこれまた11年ぶりに聴くドレスデンとのコンビによるものでした。

 この公演は他に池袋の東京芸術劇場では「新世界より」なども演奏されましたが、この三公演はまさにドイツ音楽の夕べのようなものとなりました。

 デービスはイギリスの指揮者ではあるものの、この公演ではドイツの指揮者よりドイツ的と言いたいくらいの質実剛健ぶりで、しかもけっして派手な効果は狙わないものの、その音楽のもつほどよい緊張感と熱気に、内柔外剛型の典型をみるおもいがしたものでした。

 オケは以前聴いたブロムシュテットのブルックナーのときよりもやや音色が明るくなり温室も柔らかく感じたものの、相変わらず味わい深い響きと重みは健在で、特にブラームスではその響きが素晴らしくプラスに作用した演奏となっていました。

 正直どこがどうこうという特色はあまり無い演奏ではあったのですが、そういうことよりも音楽をあるがままに鳴らす、素材を最高の状態で活かしながら聴き手にそのよさを最善の形で伝えるということが極めて徹底された演奏会で、こういう演奏がまだ二十世紀の終わりになっても聴くことが出来るし、それを可能とするコンビがあったのかということに、ほんとうに驚きと喜びを強く感じたものでした。

 そういえば後にロンドン響を指揮したシベリウスの交響曲全集を聴いたとき、このときと同じ感触をもったものでした。デービスという指揮者はオケの素材を活かすだけではなく、自己の色を濃くオケに投影しながら結果的にはそのような印象を与える指揮者なのだということをそのときはじめて感じました。まったくタイプは違いますが、そういう意味ではクレメンス・クラウスのそれと似た指揮者であったのかもしれません。
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