演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1990(平成2年)
(クルト・ザンデルリンク/読売日本交響楽団)

2月7日:サントリーホール

ハイドン/交響曲第82番
ブラームス/交響曲第1番


 結論からいえば、これはあまりにも圧倒的な演奏でした。4日の演奏会こそ、指揮者になにか疲れのようなものが多少感じられ少々心配したのですが、78歳のこの指揮者は7日の演奏会では驚くほど元気な演奏を聴かせてくれました。前半のハイドンの素晴らしい推進力などは、老いも疲れも微塵に感じさせないものでしたし、後半のブラームスはそれらをさらにうわまわる名演で、ベルリン響と前年に録音した同曲とはほぼ解釈は同じものの、ライヴのためより活気と迫力にみちたものとなっていました。

 この演奏時、楽員の方で涙しながらこの時演奏をしていた方がいるという話を後に聞きました。たしかにこの演奏は素晴らしかったのですが、驚いた最大の理由のひとつにオーケストラの音がありました。読売日響はかつてチェリビダッケやメータが指揮したとき、「これが日本のオケか?」と信じられないくらい驚いた記憶がありますが、このときの響きはそのときをさらにうわまわる驚きを感じました。というのもこのときのオケの響きは完璧に弦管ともにつや消しされた、まるで東ドイツのベルリン交響楽団のような音質と音色になってしまっていたからです。これには本当に驚き、前半が終わったとき会場でみかけた徳間の方に「この演奏会を録音しないなんてもったいなさすぎる」と言ったものでした。

 とにかくこの演奏は大河の流れを彷彿とさせるような圧倒的なスケールと、活気溢れる素晴らしいほどの推進力が見事に交錯し、それでいてたいへん落ち着いた響きを基調とした、ある意味ブラームスの真髄ともいえるような、最高級の超名演奏を聴かせてくれました。これは今でも自分にとって同曲の実演、録音をあわせて聴いた、最高のもののひとつとなっています。

 ただこの時の演奏が録音されなかったのはかえすがえす本当に残念ですし、この指揮者のこの時期の実況録音などがもうすこしでてきてほしいと強く思う次第です。


●ザンデルリンクの思い出
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page115.html
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