演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

1989(平成元年)
(ラインハルト・ペータース/新星日本交響楽団)

10月7日:サントリーホール

ベートーヴェン/交響曲第6番
ベートーヴェン/交響曲第5番


 ラインハルト・ペータースは解散前の東京交響楽団やNHK交響楽団にかなり以前から客演していたものの、たんなる中堅指揮者というふうにしか評価されていませんでした。その当時のペータースを自分は聴いたことがないのでなんともいえないのですが、1987年の12月に新宿文化センターで聴いた、ド迫力のベートーヴェンの「第九」にすっかり圧倒されてしまい、その後しばらくこの指揮者を聴き続けていたものでした。この89年のベートーヴェン・プロはその中でも白眉のもののひとつでした。

 「第六」の方は意外なほど落ち着いた、この指揮者の肩の力を抜いたような、落ち着いた演奏に終始していましたが、「第五」の方は一転して凄絶な演奏となりました。実際は第一楽章の「運命」の動機の扱い以外、これといって変わったことなどひとつもないのですが、その音楽を内側から膨らませていきながら、造形をしっかり保ちつつ、しかも凄いほどの推進力をけっして誇示しようとせず、ごく自然に聴かせながら、いつのまにか手に汗をかくような熱気と活力を聴き手にいつのまにか与えてしまうという演奏がそこでは展開されていました。これはほんとうに見事な演奏で、「第五」のあるがままの姿をある意味そっくり提示されたようなかんじの演奏というふうにも感じられた程でした。

 後にこの演奏はCD化されましたが、キズとかノイズ、さらにはオケのレベル云々というご指摘もあるでしょうが、自分にとってはこの指揮者の魅力が最良の形で残されたものとして、今でも91年収録の「第七」同様、自分にとっての同曲の愛聴盤のひとつとなっています。

 ただこの指揮者が、90年代の半ば頃からすこしずつ元気が無くなっていったのが少々残念でした。


●ペータースの思い出
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page282.html
スポンサーサイト


リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



カテゴリー



カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。