演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1987(昭和62年)
(ジョン・ウィリアムス/ボストンポップス・エスプラネード)

12月3日:昭和女子大人見記念講堂

リムスキー・コルサコフ/スペイン奇想曲
サティ/ジムノペディ
ウィリアムス/未知との遭遇
アンダーソン(編)/リチャード・ロジャース・ワルツ
ボック/屋根の上のヴァイオリン弾き
ハムリッシュ/コーラスライン、序曲
アンダーソン/舞踏会の美女
アンダーソン/タイプライター
アンダーソン/トランペット吹きの休日
(ジャズ・メドレー)/ビギン・ザ・ビギン~シング・シング・シング
ウィリアムス/E.T.、地上での冒険


 ボストン・ポップス。というとかつてはその監督であった名匠アーサー・フィドラーとの名前とイコールといわれたものでした。そのため彼が1979年に逝去したときの衝撃は少なからぬものがありました。

 特に関係者が一番頭を痛めたのがその後継者選びでした。しばらくしてその後継者が発表されましたが、その名前は世界中を驚かせました。ジョン・ウィリアムズ。映画音楽の第一人者であり、ある意味世界的スターでもあった彼がその座についたのです。この人選は大当りで、ボストン・ポップスはフィドラーと違った意味の黄金時代を歩こととなりました。そんな中1987年の11月。このコンビの来日が決定することとなりました。この来日が発表されるとファンの間では大きな話題となり、クラシック系ポップス・オーケストラの来日としては珍しいくらいのノリでチケットが売れていきました。

 ところでウィリアムスとボストン・ボップスの来日は1987年、1990年、1993年の3回ありましたが、実は1987年は「ボストン・ポップス・エスプラネード・オーケストラ」。それ以降の2回は「ボストン・ポップス・オーケストラ」でした。実はボストン・ポップスは最初はボストン響の主席奏者が抜けたメンバーを中心とした、「ボストン・ポップス・オーケストラ」でしたが、タングルウッド音楽祭が開催されるなどして、ポップスに時間がさけなくなったため、ボストン近郊に在住するプレイヤーを集めてもうひとつポッブス用のオケを結成することとなりました。それが「エスプラネード・オーケストラ」です。つまり「ボストン・ポッブス」と呼ばれるオーケストラは二つ存在しているのです。今回とりあげる1987年公演は後者の「エスプラネード」が担当でした。

ウィリアムスは「明るく家路についてもらうために、最初は重く、そして最後に軽い曲をおくようにしています。」ということを心掛けてプログラムを組んでいるようですが、それはこの日本公演でも伺うことができました。尚、一部曲目の変更が予告なしで行われたりしましたが、あまりそういうことにこだわる雰囲気はありませんでした。

 この時のコンサートはサントリーホールでの公演の一部がTVと放送されましたが、とにかくどの公演もたいへん好評だったようです。会場はあきらかに従来のクラシックの層とは違う人達でかなり占められており、いつもと雰囲気が随分違う感じでホール内が「できあがって」いましたし、またそれがうまく雰囲気をつくっていたのもたしかでした。オケの奏者が立ってプレーをしたり、コントラバス奏者全員が一斉に楽器をクルっと一回転させるなどのパフォーマンスもさる事ながら、やはりウィリアムズの自作ヒット作が演奏されと、そのヴォルテージはさらに上がっていたような気がしました。それにしてもウィリアムスの曲は会場でもたいへん効果的によく響き、なにか映画館にいるような錯覚に襲われるような気がしたものでした。特にETのエンディングの部分が演奏されると、映像が無いにもかかわらず、一部涙ぐまれる方がいる程、ホール内の雰囲気が映画館でのそれと同じ感じになり、映画における音楽の力というのを、あらためて強く感じたものでした。

 (余談ですが、自分が行ったプログラムは「スターウォーズ」がクレジットされてないプログラムでしたが、何曲目かのアンコールでオケが演奏前に打楽器とブラスがかまえた瞬間、会場が「おっ」という雰囲気になり、その次の瞬間「スターウォーズ」のテーマが鳴り響いた時には、「おおっ」という声や、ガッツポーズする人の姿などか見受けられました。)

 このコンサートの大成功はその後ボストン・ポップスの来日の恒例化を決定づけ1993年の同コンビ最後の来日では、その最終日に本人もやったことがないという、オール・ウィリアムズ・プロが演奏されたほどでした。ただそれ以上に、この手のコンサートの需要と重要性を、より日本の楽界に知らせたものは大きく、現在宮崎アニメにおける久石さんの作品が何の違和感もなく演奏されているのも、その積み重ねではないかという気もしています。
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