演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1988(昭和63年)
(ウラディミール・フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団)

9月26日:昭和女子大人見記念講堂

ムソルグスキー/ホヴァンシチナ、前奏曲
チャイコフスキー/憂鬱なセレナーデ(VN/マキシム・フェドトフ)
チャイコフスキー/ワルツ・スケルツォ(VN/マキシム・フェドトフ)
チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
ストラヴィンスキー/春の祭典


 フェドセーエフのワイルドな面がもろに出た1975年初来日公演の評価はいまひとつ。翌年読売日本交響楽団に客演を果たしますが、このためかモスクワ放送とのコンビの来日公演は86年まで途絶えてしまいます。このコンビがその圧倒的な真価を発揮するのは86年以降で、特にこの88年の昭和女子大人見記念講堂での「春の祭典」は、超怒涛の「春の祭典」となりました。

 じつにスヴェトラーノフ以来、20年ぶりのソ連のオケによる「春の祭典」にもかかわらず天候が雨だったとはいえ、客席が七割いたかどうかという寂しい入りでした。

 が、演奏は前述したとおりの空前絶後の大爆演となり、ホールの床が抜け天上が落ちるのではないかと思うほどの強烈なパンチの連続が次々と炸裂し、第二部の最後ではポリワノフとガロヤンの叩きまくりと、恐ろしいほどの強大な音量を誇るチューバのチーホノフの吹きまくりが炸裂し、三人だけでオーケストラ一個分の音を別に出しているのではないかというほどの、物凄い演奏となってしまいました。

 演奏終了後、かなりの人達が呆然とした表情をしていましたが、それは圧倒されたというより、しこたまいいパンチをもらった、急性パンチドランカー状態になったような表情に見受けられました。長いこと演奏会をいっていますが、これほど強烈な「春祭」はその後いまだに遭遇していません。

 因みに、前半の弦楽セレナーデ1曲目終了後に拍手がおきるという、ちよっと当時としては珍しいことがおきました。とにかくこれも名演でした。雨が降っていたのに前半からすでに弦なりまくり。この時のモスクワ放送はほんとうに凄いオーケストラでした。
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1986(昭和61年)
(ウラディミール・フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団)

5月13日:茅ヶ崎市民会館

チャイコフスキー/イタリア奇想曲
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番(P/ニコライ・デミジェンコ)
チャイコフスキー/交響曲第6番


5月29日:昭和女子大人見記念講堂

チャイコフスキー/ロミオとジュリエット
ストラヴィンスキー/ペトルーシュカ
ムソルグスキー/展覧会の絵



 フェドセーエフが同オケと11年ぶりの来日を果たした公演は、ビクターから立て続けに新録音を発売した時期の公演ということでしたが、同時期にクライバー指揮のバイエルン歌劇場オケとの公演があったためそちらの方に話題をもっていかれた、ちょっとついていない公演となりました。

 最初に聴いた茅ヶ崎公演は地元の人をして「こんなに人が入ったオーケストラの公演ははじめて」というほどの入りのよさの中で行われたのですが、その内容は素晴らしく、最初の「イタリア奇想曲」からその輝かしさととてつもない迫力に魅入られっぱなしとなってしまいました。

 特にチューバのチーホノフとティンパニーのポリワノフの凄さはとてつもないものがあり、「悲愴」の展開部以降においてホール全体がそのとてつもない音響とド迫力に呑み込まれてしまったものでした。

 フェドセーエフは終演後舞台下から差し出された花束にも、舞台上でしゃがみ込みながら笑顔で受け取っており、その人柄のよさというものにも聴衆は好印象を受けていたようでした。

 自分もこのときのこのコンビに強烈な印象を受け、急遽昭和女子大の公演に行くことをきめたのですが、このNHKTVの中継が入った公演も凄かった。

 最初の「ロミオ」はちょっとオケのエンジンがかかりきらなかったものの、ゴンチャロフを筆頭とした金管の咆哮が凄まじい印象を残しましたが、それ以上に強烈だったのが「ペトルーシュカ」。とにかくこんなに原始的な野性味と原色の強烈さを前面に出した同曲の演奏ははじめてで、バランスの悪さもおかまいなし、ポリワノフは相変わらず絶好調でこの曲のもつ土俗的な面を抉りだすことに大きな役を果たしていました。

 そして最後の展覧会の絵はもう言葉もないほどで、その土俗的ともいえる迫力と、指揮者の「米粒に鼠の絵を描き、畳百畳に達磨の絵を描くこともできる」個性がめいっぱい全開された壮演となりました。

それにしても、ポリワノフ、ゴンチャロフ、チーホノフといった怪物達がオケのバランスを完全に度外視して演奏した、日本演奏会史上最も野性的大爆演の「展覧会の絵」。しかも最後フェドセーエフがスヴェトラーノフなみに猛烈な力技大クレッシェンドをやってしまった「展覧会の絵」。
(それこそあのときホールにいたすべての聴衆に対して「おまえらみんな地獄に道連れだ!」といわんばりのものがありました。これはNHKも収録していのでもし残っていればぜひCD化してほしいです。)

 これはほんとうに凄まじい公演となりました。現在のこのコンビとはかなり印象の違う公演という意味でも、とても強く印象に残った公演となっています。


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