演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1983(昭和58年)
(クルト・ヴェス/東京フィルハーモニー)

1983年2月17日:東京文化会館

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(VN/ローラ・ボベスコ)
ブラームス:交響曲第2番


 ヴェスというとかつてN響の常任指揮者としても活躍した、当時はたいへんポピュラーな指揮者で、この東フィルが四ヶ月連続でブラームスの全交響曲連続演奏会(1月がフェルストの一番、3月が尾高の三番、4月が朝比奈の四番)の一環として行われた公演も、ボベスコの登場以外特別大きな話題があったわけではありませんでした。

ただ個人的には彼の師であるワインガルトナーがこの曲をブラームスの前で演奏し絶賛されて以来、この曲を大事に指揮していたことを考えると、ヴェスもこの曲にたいして特別な感慨をもっているのではないかという気がしたからです。

 それにしてもこのときのヴェスのブラームスは素晴らしいものがありました。ボベスコとの演奏も、お互いに拡張高く、しかも優雅な表情に事欠かない最高級の演奏だったのですが、交響曲はさらにその上をいく素晴らしいものでした。たしかに後半木管がかなりバテ気味で、音を多少おとしたりしていたのですが、弦を中心としたその輝かしい張りと緊張感は最高のもので、それに堂々とした力感が格調高く備わった、この曲のほぼ理想形とも思える演奏がそこでは展開されていました。特に終楽章では指揮者の激しい気迫が声としても観客席に聞こえるほどのもので、この指揮者が一部でいわれていた、ただウィーン・スタイルによりかかった指揮者という評判を完璧に払拭する演奏となっていました。

 このブラームスの第二交響曲の演奏はいまでも自分が聴いたものの中で最高のもののひとつとなっています。
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