演奏会雑録帳
2001年以前に行った演奏会の感想です。本体記事と重複してるものもあります。
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1981(昭和56年)
(ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団)

6月2日東京文化会館

プロコフィエフ/古典交響曲
ストラヴィンスキー/火の鳥、組曲
チャイコフスキー/交響曲第5番


 この日の最大の聴きものは「火の鳥」。一曲目の古典交響曲の舞台の上をすべるように疾走する弦の音に耳を奪われた跡に聴いたこの「火の鳥」は、無類の迫力に満ちた演奏のひとつとなりました。特に「カスチェイ」と「終曲」における巨大な音の壁が、風圧と透明感のある色彩を
ともなってぐんぐん観客席に立ち上がりながらせり出してくる様は壮観そのもので、おもわず身体が後ろにのけぞるようなかんじがしたものでした。後半のチャイコフスキーも見事な演奏でしたが、この日はこの「火の鳥」に完全に圧倒されつくしてしまいました。

 尚この演奏会はオーマンデイが日本で演奏した最後のものとなってしまいました。

 自分にとって1978年に接したシベリウスやレスピーギ、そして1981年の古典交響曲や火の鳥の途方もない演奏は今でも忘れがたい最高の演奏のもののひとつとなっています。それにしても彼の写真をみるとどれも「目」の厳しさが印象に残ります。彼の実演時に聴こえる「自
然体の厳しさ」をこの目をみるたびに思い出してしまいます。この指揮者は私達が想像する以上にはるかに厳しいスタイルと音楽のその底辺に秘めているのかもしれません。それを考えるとこの指揮者の奥行きが、とてつもなく深く広いというかんじがしてきます。

 この指揮者の真髄が評価されるのは、むしろこれからなのかもしれません。


●オーマンディの思い出
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page175.html
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1978(昭和53年)
(ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア)

6月1日:神奈川県民ホール

バッハ/パッサカリアとフーガハ短調
シベリウス/交響曲第1番
ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲
レスピーギ/ローマの松


一曲目のバッハ。オーマンディ版による演奏の為冒頭のテーマが弦で強く奏でられるのですが、その瞬間音圧をともなった圧倒的な響きに、一瞬会場がざわついたほどでした。ですがこのコンビの本領を発揮したのは次のシベリウス。ふつうこの曲はちよっと音が薄くなるところが多いのに、このときはまったくそういうことが感じられず、常に豊かな響きが中央の空間を中心にホール全体を支配していました。そしてそこからあふれるなんともいえない情感と、北欧の美しさと厳しさのようなものが完璧なアンサンブルに支えられ「これぞシベリウス」といわんばかりの世界を形成していました。これは自分にとって最高のシベリウス体験のひとつとなっています。

そして後半質感充分のブラームスの後に演奏されたレスピーギの輝かしさ。これもまた有無を言わさぬ素晴らしいもので、この年の3月に聴いたチェリビダッケの超絶的な演奏に匹敵する、壮麗極まりない演奏となりました。

 この日のシベリウスやレスピーギはヨーフムやチェリビダッケのブックナーや、ムラヴィンスキーのチャイコフスキーに匹敵しうる、まことに巨大きわまりないものでした。


●オーマンディの思い出
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page175.html


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